本号の内容
- 年末調整の訂正について
- 新入弁護士のご紹介
- 編集後記
■年末調整の訂正について
12月も下旬となり、今年も残すところ僅かとなりました。
会社の総務・経理は、年末から年明けにかけて、
- 年末調整
- 法定調書合計表の作成
- 総括表の作成
- 償却資産税申告書の作成
と繁忙期に入ります。
よくある間違い
例えば、扶養控除等申告書の記載事項と事実が異なる場合があります。
これは扶養控除等申告書が自己申告であるため、会社の経理担当者としては、そのまま事実確認をせず処理してしまうことから生じるものです。
その結果、後日管轄税務署から「扶養控除等の控除誤りの是正について」というお尋ねが、届くことがあります。
よくある例として、お尋ねに記載された従業員の年末調整について、扶養親族に該当しない人を誤って控除対象扶養親族として申告をし、扶養控除を受けている場合があります。
年末調整はどうやり直すの?
実際に誤りがあると確認された場合には、下記の手続きをとる必要があります。
- 年末調整の再計算をおこない、源泉徴収票を再発行する。
- 給与支払報告書を再提出する。
- 法定調書合計表を再提出する。
是正の手続きは、実際には上記資料の再提出だけでなく、事実確認や会社経理の修正を必要とします。
また、事実確認をしていても、年末調整後に扶養控除等の数が異動する場合(年末調整が終わった後、本年中に結婚した場合など)もあります。
このような場合には、これらの異動事項の申告を受け、その異動後の控除対象配偶者や控除対象扶養親族の数などを基にして年末調整のやり直しをすることができます。
この年末調整のやり直しは、「給与所得の源泉徴収票」を受給者に交付することとなる翌年1月末日までですので注意が必要です。
◆◇ まとめ ◇◆
年末調整後に、扶養親族等の数が異動した場合はやむを得ないですが、事実確認を怠ると、後日、是正処理で日常業務に影響が出てしまいます。
年末調整をおこなう際には、各従業員に、配偶者・扶養親族・各人の所得見積額の確認をしてもらいましょう!
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■新入弁護士のご紹介
新たに、小原友紀子の弁護士を迎えました。
今月、司法修習を終了した新進気鋭の弁護士であり、研鑽を積む意欲に燃えております。
私どももこれを機会に一層精進を重ねる所存でありますので、何卒倍旧のご支援ご厚誼の程お願い申し上げます。
編集後記
先日は、名古屋でも9年ぶりの大雪となり大変でしたね!
さて、子供ができてからというもの、年に1回映画館に行ければ御の字になってしまいました。
その機会が訪れた時には、上映中の作品からじっくり選んで出かけるのですが、昨年・今年とも外してないのが小さい自慢です(笑)
今年、伏見ミリオン座にて、観ることができたのは「チョコレート・ドーナツ」(予告動画はこちら)。
1970年代アメリカでの実話を基に、ジャンキーの母親に見捨てられたダウン症と一緒に暮らすため、司法や周囲の偏見と闘うゲイカップルの姿を描いた作品です。
アメリカでもまだゲイへの偏見が強かった時代。
歌手を夢見てジョーパブで踊るルディと弁護士のポールは、母に見捨てられたマルコと出会い、一緒に暮らすうちに家族のような愛情が芽生えていきます。
しかし、2人がゲイであることが周囲にばれ、 ポールは弁護士の職を失い、マルコとも引き離されてしまいます・・・
印象に残るのはルディ役アラン・カミングの演技力。
普段は女装はしていないのですが、女性らしい仕草や母性を感じさせる眼差しが印象的です。
(ちなみにアラン・カミングはバイセクシャルであることを公言しており、実際に同性婚しています。)
ラストには悲しい結末が待っているのですが、そこは、「17歳のカルテ」なども手掛けた監督トラビィス・ファインが涙頂戴ものではなく、気がついたらじわっと涙がでてしまうような演出に仕上げています。
ポールも弁護士ですが、もう一人黒人の弁護士が登場します。
「正義なんかない、それでも闘うんだ」というセリフがぐっときます。
司法制度のあり方という視点でも楽しんでいただける作品かと思います。
DVDも発売されていますので、お正月休みにでもいかがでしょうか?
心せわしい年の暮れ、何かと御多用とは存じますが、風邪など召されませぬようご自愛ください。