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VOL.25 2015/01/06 【雇用契約の切り替えにはご注意を! 雇用と委託・請負の違いとは】

本号の内容

  • 雇用と請負・業務委託の違いと注意点
  • 新年のご挨拶
  • 編集後記

■雇用と請負・業務委託の違いと注意点

  • 業務委託や請負であるから契約を終了した場合
  • 元従業員が雇用保険等を使いたくなった場合

などに、後から業務委託や請負ではなく、雇用だったと言われることがあります。

法律では、どう定義されているの?


雇用とは、民法623条で、

「当事者の一方が相手方に対して労働に従事することを約し、相手方がこれに対してその報酬を与えることを約すること」 と定義されております。

これに対して、業務委託は、民法上は委任ですので、民法643条で、

「当事者の一方がを相手方に委託し、相手方がこれを承諾すること」

と定義されております。

なお、民法656条で、法律行為以外の事務の委託にも委任の規定は準用されておりますので、法律行為以外の委任(業務委託)も可能です。

請負とは、民法632条で、

「当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約する」

と定義されております。

「雇用」と「業務委託・請負」はどう違うの?


これだけ見ますと、あまり違いは見られません。

しかし、雇用と業務委託・請負の大きな違いは、独立性が認められるかどうかという点が挙げられます。

従業員・労働者は、労働基準法9条で、

「職業の種類を問わず、事業又は事務所に使用される者で、賃金を支払われる者」

とされております。

従業員でも、業務委託でも請負でも、報酬を支払われることは変わりません。

大きな違いとしては、「使用される」という点だと考えられます。

「使用される」とは、従業員は使用者の指揮命令に従う必要がある、つまり使用者からの独立性がないということを示します。

逆に、業務委託や請負では、原則として依頼者・会社・使用者等とは独立し、対等の立場で業務を行うことになりますので、揮命令を受けず、独立性があるということになります。

このような違いがありますので、形式的に業務委託契約書や請負契約書を作っていたとしても、実際には使用者の指揮命令に従って働いていれば、適正な業務委託や請負とは認められないことになります。

そして、雇用契約があると認められる可能性も出てきます。

「独立」しているかどうかの基準


では、独立しているとは、どのような基準で判断されるのでしょうか。

これは、明確な基準がないため、判断することは難しいのですが、普通に会社で働いている人と同じような形態であれば、業務委託や請負と認められることは難しいでしょう。

具体的には、

  1. 時間管理がされていないか
  2. 税金や社会保険料の徴収がされていないか
  3. 経費を会社が負担していないか
  4. 仕事を断ることができるか、断った実績があるか
  5. 勤務場所が決められているか
  6. 時間で報酬が支払われていないか
  7. 他の会社から業務を委託されたり請け負うことが許されているか
  8. 業務委託や請負契約を結ぶまでの人的関係

など様々な判断要素があります。

◆◇ まとめ ◇◆


使用者の立場からすれば、労働者を業務委託や請負に切り替えることは、社会保険料の事業者負担の軽減や、契約を終了させやすいといった点からメリットはあります。

しかし、もともと従業員だった人を業務委託や請負に切り替えることは、それと認められない可能性もありますので、ご注意ください。



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■新年のご挨拶

代表弁護士 浅野 了一


謹んで新年のお祝辞を申し上げます。

昨年は格別のお引立てを賜り、誠にありがとうございました。

現在、名古屋総合リーガルグループは、弁護士・税理士・司法書士が協同して業務にあたる東海地区でも数少ない総合法律・経済事務所となりました。

地元である名古屋を拠点とし、さらに地域の皆さまへ貢献すべく、岡崎市、岐阜市などへの支店開設や、メンバーに社会保険労務士・行政書士・中小企業診断士などを加え、グループの強化を行って参ります。

本年も、より一層のご支援を賜りますよう、所員一同心よりお願い申し上げます。

編集後記


皆様おすこやかに新春をお迎えのことと存じます。

本年もよろしくお願いいたします。

年末から年始にかけて、長い連休でしたので、旅行などに行かれて、心身ともにリフレッシュされた方も多かったのではないでしょうか。

私は、初めて横浜で年越しをしてきました。

中華街で夕飯を食べ終わると、ちょうど媽祖廟で獅子舞が始まり、観る事ができました。
最初はこわがっていた息子も、よくみるとかわいい顔つきが気に入ったようで、終わってしまうともっと見たいーと言っていました。

山下公園そばのホテルに宿泊していたのですが、屋上に上げていただけ、みなとみらいの観覧車が時計の秒針になるライトアップでカウントダウンし、0時を迎えた瞬間には、港にある船舶が一斉に汽笛をならしました。
中華街からは、爆竹の音と、火薬のにおいが届き、マリンタワーはレインボーカラーにきらきらし、赤レンガ倉庫前では花火があがりました。

海なし、しかも田舎の埼玉出身としては、うらやましい、おしゃれな港の年明けでした。

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